2015年4月29日水曜日

文科省 ギャンブル依存予防教育に前向き

4月22日文部科学委員会で、初鹿明博衆議院議員(維新の党)がギャンブル依存症をテーマに質疑を行ったのに対し、下村博文文部科学大臣は予防教育の重要性に理解を示し「検討したい」と答弁した。

初鹿議員は、「我が国は今、駅を降りたら誰でも歩いて行けるところにギャンブル場がある」「公営競技の名の下に、競輪、競馬、競艇、誰でも入りやすい、しかもテレビでCMまでやっている」という状況を示し、「いまいる依存症の人達に対してしっかりした対策を取ることの方が最優先」との見解を述べ、さらに、ギャンブル依存について中学校や高校での特別授業を提案した。

初鹿議員の質疑の背景にあるのは「カジノ解禁で依存症が増える」というカジノ反対派への異論。議員は、現在の国内のギャンブル環境にカジノが加わることで依存症が増えるとは考えられないとの立場。依存症といわれる人が一定数いることは、「特に予防について殆どやってこなかったということに、私は一つの原因があるのではないかなと思う」と言う。

下村大臣は、「子供の頃からしっかりとしたギャンブル依存所についての学習、勉強する機会を設けるという事は重要なことだと思います」「学校教育の中でも必要な事だと思います。検討したい」と答弁。

ギャンブル依存問題に取り組む関係者にとって「画期的な第一歩」かもしれない。

2015年4月19日日曜日

過度のギャンブル支出を防ぎ貯蓄を促す

賞金付き貯蓄/クジ連動型貯蓄(Prize-linked savings account)なんてものがあるのか! すごいことを考えついたものだな。発想の源は遊び心だったのかな?

これは、預金金利は低めだけど、低めにした分のわずかな差額を預金者から集めて、定期的に抽選を行うというもの。当籤者の口座には、ドンとお金が振り込まれる。

ポイントは、誰を元金を減らさないし、わずかであるにせよ利息分は増えている。必要以上のお金を投じないで、貯金しながら宝くじのドキドキを楽しめるというわけ。

原資が利息の一部(微々たる額)だから、宝クジと比べたら賞金額はささやかなものだろうけど。

これはきっと、分不相応なギャンブル支出が生活を圧迫することを防ぐ有効なソリューションの一つになってるんじゃないかな?

2015年4月18日土曜日

日本にカジノができたら、近隣のパチンコ店への影響は?

日本にカジノができてもパチンコ・パチスロの業績への影響ない、という方もいますが、ボクは半分は当たりでもう半分は外れだと思います。

日本に作られても当面2カ所か3カ所という構想であることを踏まえると、大阪にできても2~3時間離れた場所にあるパチンコホールへの影響はほとんどないでしょう。

しかし、周辺のホールにとっては大きな打撃となる可能性はあると思います。

「カジノは着飾っていくハレの場~」というのはずいぶん昔のラスベガス(=観光地)のイメージではないでしょうか? 10年前のラスベガスでもそんな格好のお客さんは見かけませんでした。近年のシンガポール、マカオ、マニラの大型カジノ(統合型リゾートと呼ばれている)を見てもカジュアルです。

2年前にオクラホマシティの、スロットマシンが6000台以上ある巨大なローカルの人々の遊び場的なカジノ(いわゆるインディアン・カジノ)を見に行きましたけど、着飾ってくるようなところという位置付けではないようでした。まあ、いくらなんでも、ウォルマートやセブン・イレブンに買い物に行くときよりは、服装に気をつけているんじゃないかと思いますが(笑)。年配の普通のおじさん・おばさんが多かったように見えました。

要するに、いまパチンコ・パチスロをやってるような、普通の人々が遊んでます。

マシンゲームのミニマムベットは5セントとか、すごく安いものがありますので、時間消費レジャー的な遊び方もできるのです。


フィリピンでミニマムベット(最低賭け金)750円って、どんな金銭感覚?

東南アジアとなると、貧富の差がとんでもなくあるので、「普通」とか「平均」が通用しません。実態を把握するのが困難です。
でもやっぱり、中間層の人々も楽しむことかできる遊びだと思います。

フィリピン・マニラの大型カジノのテーブルゲームのミニマムベットは300ペソ(約750円)から。この300ペソがどんな価値があるかを説明することはけっこう困難ですが、説明を試みてみます。

フィリピンは「中間層」は必ずしも多数派でないのです。その下にものすごく多くの貧民層がいます。メトロ・マニラで定められている最低賃金は日給460ペソ(1,150円)です。ミニマムベットは、最低賃金日給の0.65倍ということです。
300ペソを為替レートで計算すると日本円で750円ですが、東京の最低賃金を使って換算すると(最低時給888円×8時間×0.65)、このミニマムベット300ペソは生活感覚では約4600円となります。高いですね。

では、中間層にとってはどうか?
中間層に人気のジョリビーというファストフード店(ハンバーガー・チェーン)のハンバーガー+ポテト+ドリンクのセットは61ペソ(約153円)。つまり、ミニマムベットはこの5倍。
日本のマクドナルドで、チーズバーガー・セットが約500円ですから、このミニマムベット300ペソ我々の生活感覚に換算すると2500円相当となります。

仮にミニマムの300ペソで遊ぶとして、ルーレットにせよ、バカラにせよ、大小にせよ、約2分おきに2500円なり4600円を賭けると考えると、庶民感覚としてはビビるでしょうね。というか、一瞬で2500円がなくなる遊びなんて、バカバカしいですよね。

しかしですね、仮にミニマムベットを日本の感覚で2500円相当として、100回賭けると確率的にはざっくり49回勝ち(51回負け)ますから、負けは5000円なんです。ゲーム進行が1時間に30ゲームだとすると、確率的には3時間くらい遊んで勝ったり負けたりして、結局は5000円の負けということになります。チーズバーガーセット10人分です。
マニラの中間層にとっては、3時間遊んでジョリビーのハンバーガーセット10人分の支出。

この遊びに対する価値観しだいですが、めちゃくちゃにお金がかかる遊びとは思えません。 中間層でもじゅぶん楽しめる遊びだと思います。

ギャンブルゲームをやらない人なら、いきなり、目の前のテーブルに「最低でも2500円を賭けなさい」と言われたら躊躇するでしょうが、パチンコ・パチスロユーザーは1度の遊びに必要な軍資金を数万円と心得ています。冒頭の、もし日本にカジノができたら~に話を戻すと、ギャンブル的なゲームが好きな近隣の人は遊びに来るんじゃないでしょうか?


[補足1]
同じカジノ内でも、ディーラーのライブ映像を見ながら端末から賭けるエレクトロニック・テーブルゲーミング・マシンでは、ミニマムベットはずっと低く、数分の一の掛け金で遊べます。生身のディーラーは数メートル先ですので、会話も不要です。負けていようと、隣のプレイヤーの目線を気にすることもありません。ビデオゲーム感覚で遊べるので、日本人にはウケるでしょうね。

[補足2]
それと、意外とご存じない方がいるようですが、この「ミニマムベット」というのは、アウトサイドベット(赤or黒、大or小、奇数or偶数など倍率の低い賭け方=当たる確率は高い)のミニマムのことです。インサイドベット(数字に直接賭けるなど、比較的倍率の高い賭け方=当たる確率は低い)は、マカオなら50HKドル(750円)くらいの金額、マニラなら25ペソ(63円)です。つまり、「ミニマムベット300ペソ」のテーブルでも、実際にはその10分の1の金額で参加できますので、チビチビと時間を消費することができます。ただし、この賭け方は当たる確率は低いので、手元のチップは減っていく一方だと思いますが。

[補足3]
念のために書き添えますが、パチンコ・パチスロから客が取られるということは、パチンコ業界全体からしたら小さな問題。それ以上に大きな問題は、パチンコの法的な位置づけ(法律の適用の厳格化)と世論で、これはすでに顕在化しています。IR推進の議論が国内で続く限り、ずっとこの問題はくすぶり続けるでしょう。

2015年4月13日月曜日

マニラにシーザーズエンターテイメントのカジノ?

数日前、あるニュースサイトに、<米国の投資グループとマカオ拠点のカジノ関連企業(ジャンケッター)による連合体が10億米ドルを投じてフィリピンの2ヶ所にカジノIR(統合型リゾート)施設を建設する計画についてフィリピン当局と話し合いを行っている>という記事が出ていました。

この2ヶ所というのは、セブ島とマスバテ島で、マニラからは500キロ~600キロの位置。
「話し合っている」というのは、IRを作りたいから許可を出してほしいとお願いしてるという意味で、きっと本当のことなんでしょう。しかしライセンスが出る目前まで進んでるかというと、そんな感じはしません。

以下、本題。

それ以上にすごく気になったのは、マニラ「エンターテインメント・シティ」でのIR開発に関する記述に誤りがあること。

目下、マニラではラスベガスを模したエリアの中に米シーザーズエンターテイメント社、マカオのメルコクラウンエンターテイメント社による大型カジノIR施設が昨年末、今年初頭に相次いで開業している。

と書いてあります。

(1)まず、「PAGCORシティ」とか「エンターテインメント・シティ」と呼ばれるアセアナ地区の埋め立て地は、何もない空き地であって、"ラスベガスを模した"でもなんでもない状態です。ただの広大な空き地です。

(2)米シーザーズエンターテイメント社のプロパティなど影も形もありません。シーザーズエンターテイメントは昨年、マニラ近郊にIRをつくりたいという意向を表明していますが、まだライセンスを取得していません。

(3)エンターテインメント・シティ内に昨年末に開業したのは「SOLAIRE RESORT & CASINO」の新棟・SKYTOWERで、これはフィリピン企業のブルームベリー・リゾーツの経営。今年初頭にオープンしたのは「City of Dreams Manila」で、これは香港のメルコクラウン(豪のクラウンとの合弁)の経営で、フィリピンではシューマート(不動産や小売)がパートナーとなってます。

記事はSOLAIREの新棟をシーザーズエンターテイメントのプロパティと勘違いしているようです。1階部分は既存棟の拡張なので、現地を見ていたらこういう勘違いはしないでしょう。

2015年4月7日火曜日

カジノとパチンコは似て非なるもの

カジノとパチンコって似て非なるもので、本当に全然違うところがいろいろあります。どちらがいいとか悪いの話ではなく。

例えばフィリピンでは、カジノに関しては政府によって定められたルール(PAGCORという機関が監督)でカジノ経営企業の従業員は、国内のカジノで遊んでないけません。IRのようにたくさんの部門があると、レストラン、会議運営、リテール、セキュリティなどで5000人とか6000人が働いてます。どの部門で働いていようと、カジノ経営企業の従業員ですから、レストランのウェイターだろうとカジノで遊んだことが発覚すると、(カジノ経営企業で働くための)ライセンスを失います。

政府機関で働いてる人や政府機関関連の企業で働いてる人がカジノで遊ぶことも禁止されています。軍関係の人もダメ。まあ、見つからなきゃいいわけですけど(笑)。ただし、カジノで遊んでいる写真映像を撮られて失職した高官が実際にいるそうです。

パチンコ業界にはこんなルールはないですね。むしろ、「最近、パチンコをやらない社員が増えてきて困った」と嘆いていらっしゃる。若手社員に対して、「もっとパチンコやパチスロを遊んでほしい」というわけです。

パチンコの場合、機種のことに詳しくないと、お客さんに十分な対応ができない場合があります。しかしカジノのディーラーに求められるのは、定められた規則に従うこと。トラブルというほどではない、ちょっとしたイレギュラーな場面で、「臨機応変」はNGで、規則に従わないと大問題になります。

例えば、サイコロ3個を機械で振って、その目を当てる「大小」というゲームがあります。まれに、サイコロが重なってしまったり、他のサイコロに寄りかかるようになり面が下にきちんと着いてない状態(斜めになっている)になります。
プレイヤー皆が見てるわけですから、「はい、振り直し!」でもいいじゃないかと思いますが、ディーラーはボスを呼んで、状況を確認してもらい、端末に「いまのは無効」みたいな入力をしてもらって、やっと再開となります。
パチンコでいえば、玉がブドウになっちゃったようなものでしょうか?

あと、間違いなく、カジノのほうがお客さん同士、ディーラーとお客の会話が多いです。会話と言えるほど長いものじゃなくて、一言二言の冗談みたいな。ファミリーや友人同士で同じテーブルに座っていることも多いので、そこでも言葉のやり取りが生まれてます。
結果的にですが、笑顔が多いですね。これ、マス・エリアのことで、VIPのほうがどんな具合か、ボクにはわかりませんが。

2015年4月5日日曜日

フィリピンのメモ(1)

フィリピンでSOLAIREやCity of DreamsなどのIR(カジノを含む統合型リゾート)建設が進んでいる経済特区「entertainment city」ですが、「マニラの〜」と表現しますね。でも、ここはマニラ市ではなくパラケニャ市なんです。そして都市機能の中心はマニラ市ではなくマカティ市。
じゃあ、「マニラの〜」という表現は間違ってるかというと、そういうわけでもないんです。
マニラ市やマカティ市などこの一帯をひっくるめて「メトロマニラ」とか呼んでます。「マニラ首都圏」という日本語訳を見かけました。
で、特に「市」と断らない限り、「マニラ」というのは、このメトロマニラ(マニラ首都圏)を指してるんです。

マニラ市は喫煙に厳しいです。飲食店は基本的に禁煙。100平米を超える大きな店舗は、部分的に「喫煙エリア」を作ることが許可されます。小さな店(居酒屋など)は禁煙にしなくても良いという日本とは、逆です。街の中の小さめなカジノ(日本の駅前の大きめのパチンコホールのような)でさえも、基本的に禁煙で、部分的に喫煙可のスロット・ルームがありました。ちゃんと扉で仕切られています。

パラケニャ市は喫煙について緩いです。同市内にあるSOLAIREのカジノフロア(日本風に言うと地上1階部分)は喫煙OKで、カジノテーブルには灰皿が置いてあります。パワフルな換気装置とフレグランスのせいで、タバコ臭いとは感じません。
しかし、「これでいいのかな?」とも思います。というのは、このフロアはホテルのレセプションがあり、広い通路(ロビー)のソファではiPhoneやiPadでゲームに興じてる子供がたくさんいます。その周りにはあちこちに灰皿があります。
要するに公共のスペースが喫煙OKということなんですよね...。